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「絵の具の類い」

絵の具の類い

僕が使っているカラー画材に限定しての解説です。

クセのある色が多いです。


カラーインク

「ホルベイン カラーインク(スペシャルブラック)」/420円

ホルベインは僕の好きな画材メーカーで、小学生の頃からの愛用品です。

今はイラストの輪郭を描くのにしか用いませんが、

昔はカラーインクだけで描いたりしていました。

カラーインクはウインザーニュートン社のものがいちばん発色がいいのですが、

べらぼうに高く、専門家以外にはお勧めしにくいのです。

で、それ以外なら、ホルベインがいいのではないかと。

ただ、カラーインクは発色がいい分、光に弱く、

長期保存用のイラストには向きませんし、保存には遮光が必須です。

その脆さが、ひどく心惹かれる画材でもあります。

ホルベインの「スペシャル」がついたインクは、

インクには珍しく不透明で、耐光性もあるので重宝しています。


水彩絵の具

月光荘

月光荘は油絵の具の方が有名ではありますが、水彩も扱っています。

ここの水彩はちょっと高めなんですが、

色がヨーロッパの絵の具の配色に近いんです。

一言でいうなら「ハイカラ」と表現できるような。

ちょっと味のある、マネしにくい色が揃っていて、面白いと思います。

色数はあまり多くありません。


水彩絵の具

クサカベ 全90色

僕が今、メインで使っているのがこの絵の具です。

日本製を使うのにこだわりがある訳ではないのですが、

ここの色は日本っぽい色が揃っているので、重宝しています。

ここの絵の具は「日本名色」と「外国色名」が記載されていて面白いのと、

蛍光系の色が多いこと、粒子が細かくにじみが綺麗なこと。が特徴です。

ちょっと変わった発色の色も多くて、他に換えがきかなかったりします。

落ち着きのある、品のいい色が多いです。

発色でいうなら他の外国メーカーのものの方がいい色もあります。が、

僕の好きな配色を、外国メーカーの水彩で描くと、

発色が良すぎて落ち着きがなくなってしまうので。

好き嫌いの分かれる色が多いかと思います。


色鉛筆

色辞典 全90色

一箱一箱にテーマがあることと、色鉛筆なのに蛍光色が揃っていること、

10色一箱のケースに入っていて、持ち運びしやすいことが気に入っています。

色によっては揃いのいい、悪いがあります。

描き味は固く、つるつるしたロウ状の線が引けます。重ね塗りには向きません。

水彩にあわせるのにも向いています。

中間色、特にパステルカラーにいい色が揃っているように思います。


ソフトパステル

ホルベイン 全250色

ほこほこして柔らかい、円柱型のパステルです。

乾いた感じの表現に向きます。

淡いパステルカラーの色調の揃いがいいです。

グラデーションが綺麗に出るので、重ねてのばして使うと心地よいです。

単品で集めるのを勧めますが、衝撃に弱いので、スポンジを張った箱などに入れるといいです。

特に、グリコのアーモンドチョコレートの箱がおすすめです。邪道ですが。

消す時は練り消しにしてください。


ハードパステル

ヌーベル カレーパステル 全150色

やや固めの、さらりとしたパステルです。

重ね塗りしても、前に塗った色の描線が残っています。

一度塗ると紙の繊維に入り込んでしまうので、消しゴムでの修正はしにくいです。

色はくぐもったものが多く、割とダークトーンの揃いがいいです。

パステルですが、伸びは良くないので、

色鉛筆がちょっとぼけたような、懐かしい感じを出すのに向いているかと思います。


パステルペンシル

スタビロ 96色 

色鉛筆とパステルの中間の描き心地です。

色数が多い訳でもないのですが、ちょっとクセのある色が揃っています。

特に緑には、特徴ある色が多いので重宝しています。

パステル素材で書き込みしたい時に便利です。

湿気に弱いので、日本には向かない画材かも知れません。

乾燥した場所で保存しないと、すぐに軸にヒビが入ってきます。


水筆

ぺんてる アクアッシュ

意外かもしれませんが、僕は水筆を使っています。

水筆はバケツで洗う必要が無く、携帯に優れているところが気に入っていて。

筆は消耗品なので、あまり高価なものをそろえるのもどうかと思うし、

画材も決まったものばかりではないので、不向きなのです。

もちろん、1種類の画材だけを使う人は、それ専門の筆の方が持ちがいいのは確かです。

アクリルも水彩も、となれば、それぞれ別の筆を用意するのは常識ですし。

それが面倒な人には強くお勧めしたい道具です。


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